ご依頼の経緯
H様は、数ヶ月前にお父様がご逝去され、漁業を営んでいた家業を含む相続手続きを進める必要がありました。遺産には九十九里町内の漁業権、漁船、漁業用倉庫、預貯金が含まれていましたが、漁業を続けるかどうか、また資産をどのように分割するべきか、兄弟姉妹間で意見がまとまらず、手続きが停滞していました。
特に漁業権や漁船について、「家業を継続したい」というH様と、「資産を売却して公平に現金化すべき」という他の相続人の意見が対立していました。H様は「家族の関係を保ちながら、漁業を続けるために最善の解決策を見つけたい」との思いから、当事務所にご相談いただきました。
担当行政書士のコメント
当事務所では、まず相続財産の詳細を整理するため、財産目録を作成しました。漁業権や漁船、倉庫については現地調査を行い、それぞれの評価額を算出。その上で、相続人全員が納得できる分割案を提案しました。
漁業権と漁船については、家業を継続する意志のあるH様が引き継ぐ形とし、維持費や運用方法について具体的な助言を行いました。一方で、倉庫や預貯金については、他の相続人が取得し、全体として公平性が保たれる形を取りました。
分割案を基に遺産分割協議書を作成し、相続人全員の同意を得ました。また、漁業権の名義変更や漁船の所有権移転手続き、倉庫の名義変更についても当事務所が対応しました。これにより、H様の負担を軽減し、スムーズに相続手続きを完了させることができました。
今回のケースでは、漁業という特有の遺産を含む相続でしたが、当事務所が調整役を務めることで円満な解決に至りました。H様が家業を継続できる形で相続を終えられたことを、大変嬉しく思います。
お客様のメッセージ
「父が遺してくれた漁業権や漁船の扱いについて、兄弟姉妹で意見が分かれてしまい、どう解決すれば良いのかわかりませんでした。先生に相談したことで、家業を続けるための具体的なプランを提案していただき、全員が納得できる形にまとめることができました。
特に、漁業権や漁船の名義変更や倉庫の手続きについて、専門的なサポートを受けられたことで、安心して進めることができました。これから家業を引き継いでいくにあたり、家族とも良い関係を保てたことに感謝しています。本当にありがとうございました。」