ご依頼の経緯
T様は、昨年ご主人がご逝去され、漁業を基盤とした家業を含む相続手続きを進める必要がありました。遺産には九十九里町内の漁船、漁業権、自宅不動産、多額の預貯金が含まれていましたが、漁業資産と生活財産をどのように分けるべきかが問題となっていました。
特に、漁業を継続する予定の兄弟と、漁業に関与しない他の兄弟姉妹との間で「漁業資産を優先的に引き継ぐべき」「すべての財産を公平に現金化して分割すべき」と意見が対立していました。T様ご自身は「家業の継続を支援しつつ、相続人全員が納得できる分配を実現したい」と考え、当事務所にご相談いただきました。
担当行政書士のコメント
T様のお悩みを解消するため、まず遺産全体を整理し、財産目録を作成しました。漁業資産と生活財産を明確に区分し、それぞれの評価額を算出しました。その上で、漁業資産を継承する兄弟には漁船と漁業権を引き継ぐ形とし、他の相続人には自宅不動産や預貯金を分割する案を提案しました。
この分割案を基に遺産分割協議書を作成し、相続人全員の同意を得ることができました。また、漁業権の名義変更や漁船の所有権移転、自宅不動産の相続登記、預貯金の解約手続きについても当事務所が一括して対応しました。
さらに、漁業資産の維持に必要な経費や手続きについても助言を行い、家業が安定的に継続できるようサポートしました。これにより、T様とご家族が短期間で相続を完了し、家族関係を保ちながら新たなスタートを切ることができました。
お客様のメッセージ
「主人が遺した漁業資産と生活財産をどのように分けるべきか、家族で意見がまとまらず、とても不安でした。先生に相談したことで、漁業を続ける兄弟と、他の兄弟姉妹全員が納得できる分配案を提案していただき、本当に助かりました。
特に、漁業権や漁船の扱いについての手続きや、他の財産の分配についても丁寧に調整していただけたことで、スムーズに話し合いが進みました。おかげさまで、家業も継続でき、家族の絆を守ることができました。
先生にお願いして本当に良かったです。これからも何かあればぜひ相談させていただきたいと思います。ありがとうございました。」